わたしのこと
わたしは人間が嫌いだ。
人間が嫌いだから自分も嫌いだ。
けれど生まれてしまったので仕方なく寿命を使い切ることにした。
寿命を使い切ることに決めたのはちょうど一年前の冬だ。
ちょうど一年前の冬、わたしは自分で自分の首にコードを巻き付けて死のうとした。
死のうとしたけど死ねなかった。そうして生まれた死に損ないがわたしである。
わたしは物心ついた時から死にたくて、暇さえあれば自分の葬式の妄想をしていた。
実際死ぬことがなかったのは、妄想をしているうちに誰かに話しかけられて、
誰かに話しかけられているうちに食事になって、
食事を終えたら眠らなければならなくなって、
寝てしまうとやがて起きてしまうことになるからだった。
起きてしまうと幼稚園やら小学校やら中学校やら高校やらに行かねばならない。
たくさんの“ねばならない”を繰り返していたらこんな歳になっていた。
こんな歳とは38歳である。
数字で書くとまだまだ若い。
でも実感としては全くもって中二病のおばさんだ。
中二病のおばさんはずっとやりたいことがあった。
それは 自分のパソコンでブログを書くこと だった。
38年もかかってようやく夢が叶ったわけだ。
なぜそんなにかかったのかをこれから書く。
それからなぜ生きていられるのかも書く。
あとは書きたいことを書きたいだけ書く。
存分に。