きのさんのブログ

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無職三十路の双極性障害が残高490円から10万円貯金した話

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2019.11月末の残高

お題「10万円」

2019年11月末の時点で通帳残高は490円だった。

クレジットカードの引き落とし日に間に合わなかったので、いつものように息をするようにキャッシングをして凌いだ。給料は10~16万円はあるのに、何十年も貯金をしたことはない。身の丈にあった国内旅行をして、田舎の量販店で高くもない服を買い、好きなだけ本を買い、食べたいものを食べる生活こそしていたが何百万の借金があるわけでもなく、それでも一日中支払いのことを考えていたような気がする。来月こそは節約しようと思っても、当月が来るといつも通りクレジットカードを使う。レシートはすべて捨ててしまう。どうせアプリから利用額も利用内容も分かるのだ。見るのは引き落とし額が決定してからだが。

 

食べるために働く。

生きるために働く。

支払いをするために働く。

 

働くっていうのはそういうことだと思っていた。

働くために生きているのだと思っていた。

みんなそうしていると思っていた。

 

そんなこんなしていたら、いろいろあって脳みそがクラッシュしてしまった。直接的な原因はどう考えても仕事環境にあったので、悩むことなくひかりのはやさで仕事を辞めた。最後の給料をもらい、溜めに溜めた有給を一気に使い、よくわからない手切れ金のような退職金をもらった。それで長年苦しんでいた毎月の給料を吹き飛ばす額の借金はなくなった。それから流れるように傷病手当を受け取る手続きをした。傷病手当は毎月約13万円。そこから年金やら国民保険やら市県民税やらが引き落とされ、任意保険やら個人年金やら通信費やらが引き落とされ、使えるお金は約6万円ということになった。幸か不幸か実家に部屋があるので家賃は発生しなかった。しかし、これ以上家族に迷惑はかけられない。わたしはよく回らない頭でもできることを実行した。

それは、

  • すべてのレシートをノートに貼る
  • 一週間で1ページ
  • 一週間単位で足し算する
  • 一日千円生活をする
  • 使いすぎたら次の週で調整する

食費とか生活費とか遊興費とかの区分はしない。500円未満の買い物でも必ずレシートを貼る。チャージはチャージしたときのレシートを貼り、チャージで買ったものも貼る。リサイクル店に何かを売っても貼る。レシートがもらえない時には使った金額をノートに直接記入する。大好きなフリーマーケットに行くときは予算額を書く。予算額以上は財布に入れない。使わなければ余剰が増えるだけでデメリットはない。たったこれだけで一年でお年玉以来の貯金をすることができた。春までは6万円の枠いっぱいを使ってしまっていたが、今では余裕で3万円で欲しいものを手に入れて食事をして生活できている。あとはきちんと薬を飲んだり、食事を一日一食にしたり、洋服を全く買わなくなったり、図書館を活用するようになったり、世界的に旅行どころじゃなくなったこともプラスに働いたのでまた書く。

 

 

ペーパーレスが進んでレシートがなくなったら三十路、困るなあ。

 

 

◆1日1食生活について◆

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